査定士

車の査定士とは

 
「査定」とは、金額・等級・合否などを調査したうえで決定すること(大辞泉)です。したがって、「車の査定」とは、中古車の適正な価格を評価をすることになります。

車の査定は、買い取った車の流通市場があまりにも大きいため、これを個々の買取業者の自由に任せておくと、流通を阻害し、市場の健全な発展を望むことができません。

そこでわが国では、1979年に通商産業省と運輸省の指導のもとに「中古自動車査定制度」が生まれました。これによって、中古車市場の健全な発展ばかりでなく、消費者の利益保護も図られることになりました。

この車の査定制度を運用しているのが、「一般財団法人 日本自動車査定協会」です。査定協会では、査定基準の設定、査定士の技能検定試験、登録査定士の技能向上研修などの業務を行っています。

いうまでもなく車のユーザーはすべて、いや応なく必ず中古車と関わりを持つことになります。しかし、ときたまいるんですよね。「俺は、新車しか乗らないから、中古車なんて関係ない!」って、思っておられる方が。

でもそういう方でも、必ず中古車と関わらずに生きていけないことに気づくことになります。なぜなら、新車を買ったと言い張っても、ひとたび車の登録をした瞬間から、自分の車がりっぱに中古車の仲間入りしたことを。そして、年月が経って、あらたに新車に買い換えるときには、その車を下取りに出し、中古車としての査定を受けなければならなくなるからです。

じゃ、車を下取りに出さずに人にくれてやれば、中古車とは関係せずに生きていけるのではないかと、さらに思うかもしれませんが、やはり、新車を買って、車の登録をした瞬間から、もうすでに自分の車が中古車になっている事実から逃れることはできません。

車の査定士

そもそも、自動車は古くなっても、ひじょうに利用価値の高いもので、これをすべて廃棄処分にするのは大きな社会的経済的損失です。そこで、この中古車を適正に評価し価格付けを行い、市場に再流通させるのが社会的に重要な仕事になってきます。

中古車は、いうまでもなく長年の使用のなかで、1台1台使用者が違いますから、当然その車の状態もさまざまに違ってきます。これを、中古車は「一物一価」である、ということもあります。

したがって、この「一物一価」である中古車を、市場が混乱しないように「一物」づつ正確に価格付けを行う必要がります。これを「車の査定」といい、この査定を行う人を「査定士」と呼びます。

したがって、「査定士」の仕事は、下取りに出すユーザーにとっては大切な資産の評価であり、これを下取ることになるディーラーにとっても商品の仕入価格を決める重要なものになります。

この双方にとって重要な任務にとなる「査定士」には、豊富な知識と高度な技術に裏付けられた、全国の中古車市場に、ある一定水準での価格提供義務も生じてきます。査定基準がバラバラでは、いたづらに市場を混乱させるからです。

まさに「査定士」は、自動車市場にあって、ますます増大する中古車の円滑な流通を図るため、必要不可欠な存在であるということができるでしょう。