中古車オークション

中古車オークション

 
中古車オークション(オートオークション)は、ヤフーオークションと違って個人で参加できるものではないので、一般ユーザーには馴染みがありませんが、プロの中古車業者には主要な車の売買市場です。

この中古車オークションで、中古車販売店などが車を出品したり、仕入れたりしています。中古車オークションを利用するためには、それぞれのオークション会場の参加資格が必要になります。その資格を有しているのは、ほとんどが業者で、個人でのオークション参加はできないと言ってよいでしょう。

中古車オークションの会場は、全国に約140ヶ所ほどあります。オークションを運営しているのは、USSをはじめとして上場企業が多く、中古車オークションは中古車流通の中で欠かすことの出来ない存在となっています。

この中古車オークションでは、月間60万台以上の車が取引されており、中古車市場に流通している車の約7割以上がオートオークションを経由しています。

オートオークションが今日のような繁栄を築いたのは、さまざまな条件が考えられますが、その一つは、オークション会場という独立した第三者の業者を介在させる形で、出品と落札を管理運営していることが大きいと言えるでしょう。また、オークション主催者側で取引の安全を図るため、出品車両の品質と情報の正確性を担保する役割を果たしていることも大きいといえます。

たとえば、中古車買取業者がオークション会場に出品車両の持ち込むと、どういう流れになるのでしょうか。出品車両をオークション会場に搬入するには、車名やグレード・年式・色・走行距離・車検年月日などを記入した「出品票」を添付しなければなりません。

次に、オークション会場の「検査員」が出品車両に関して検査を実施します。修復歴や走行メーターの改ざん・車体のキズ・凹みや汚れなどの確認、エンジン・エアコン・オーディオなどの点検を行い、その検査結果を「出品票」に追記入します。この「出品票」には オークション会場の評価基準による評価点数がつけられます。これで「出品票」が完成し、これが落札業者の車両評価の基本情報となります。

次に出品番号が付与され、車両は出品データ用の写真撮影をしたあと、出品車スペース(出品ヤード)に配置されます。同時にオークション会員向けのインターネット情報にも車両の情報が公開されます。

出品ヤードでは、落札希望者は自由にエンジンをかけたり、車両の状態を確認することができます。これを「 現車下見 」などと呼ぶことがあります。

いよいよ「セリ」スタートとなりますが、出品業者は、「スタート価格」と「売却希望価格」を出品票に記載します。もちろん、落札希望者のほうにはその価格が公開されることはありません。

セリがスタートしたら、セリの状況を端末画面で確認しながら、参加している落札希望者は端末の入札ボタンを次々に押します。そして「売却希望価格」以上になると最終応札した業者がその車を落札できるというわけです。

中古車オークション

このような、中古車オークションが今世紀になってから、なぜ盛んになってきたのか、また中古車の査定額がなぜ高額になってきたのか、中古車オークションと車買取専門業者の登場との関係も見落とすことはできないでしょう。

中古車の買取専門店という新しい業態が、日本に現れたのは平成(1989年〜)になってからのことです。1989年にアップルオートネットワークが設立され、1994年にはガリバーインターナショナルが参入してきました。

中古車オークション隆盛の背景にあるのは、この中古車買取業者が長期在庫のリスクを回避するために、オークション会場が非常に便利だったということがあるでしょう。

あるいは、近代的で便利なオークション会場が次々とオープンしたので、オークション会場への出品が多くなっていった側面もあるように思われます。

つまり、長期在庫のリスクを回避するためオークション市場が大きくなってきたのか、それとも、近代的で便利なオークション会場が次々とオープンしたので、オークション会場への出品が多くなっていったのか、両方の側面があるように思われます。

とまれ、中古車買取業者と中古車オークション会場の出現なしに、現在の買取市場の価格形成は不可能だったのは違いありません。したがって、われわれユーザーとしては、従来の下取りではなく、買取業者とオークション会場の登場を背景とした愛車の売却方法を利用したほうが、査定額がより高く満足のいく取り引きができるのではないでしょうか?

その代表的な取り引きが、車の一括査定を利用したものであることは言うまでもありません。